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2020年10月の記事

長野高校さんと当組合との活動が10/8信濃毎日新聞北信欄に掲載されました

2021.01.06

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長野高校さんでは文科省より、
「地域との協働による高等学校教育改革推進事業校」に指定されたことを受け、
1~2学年時に総合的学習として生徒さんたちが研究テーマごとにグループを作り、研究を進めていく中で関連する企業及び団体等にフィールドワークを実施し、研究をさらに深めながら考えをまとめ上げるという取り組みを行っています。
そうした中、地域活性化や商店街等に関心を持った生徒さんグループより直接お問い合わせをいただき、当組合及び長野駅前周辺の状況や今後について、意見交換する場が設けられました。
生徒さんからは事前に自身の研究に関する情報シートをいただき、実施前に当組合事務局からコメントをお返しした上で実施しました。
どの生徒さんも自身のテーマについて多くの学習をされており、大変興味深い内容ばかりでした。
若い世代ということで、
「〝eスポーツ〟の産業化が地域活性化を後押しするのではないか?」と研究を進める方や、「高校生や若い世代と商店街が協働することによって地域再考していけないか?」、自身の被災経験をもとに「住民意見の集約手法を視点とした住み続けられるまちづくり」、「ICTの活用による(地域)観光業の活性化」など、意見交換をするには楽しい内容ばかりです。
当組合からは、
前提として〝商店街〟といった小さな括りというよりは長野駅前周辺(中心市街地)エリアに、多くの人々が継続的に流入出及び周遊があり、且つエリア内消費が多くある状況にすることを目的に日々活動としているとお話しました。
その上で、
eスポーツについては、若い世代の来街・周遊する機会が少ない事実があるため、(通勤通学などで通ってはいるが立ち寄らない)若い世代に来街するきっかけを作り、きっかけからファンになってもらい、それがファンの世代間連鎖に繋がればという思いから、何かできる仕掛けは無いかという議論の中で、〝eスポーツ〟が出てきたといったお話だったり、
協働については、他県の事例で興味があるものがあったようなので、「一緒にやりましょう」とお声掛けして、真似でもいいからやりたいことを自分でやってみるという体験がこれからの人生のプラスになるから、積極的に商店街を活用してくださいとお伝えしました。
住民集約や場づくりについては、やりたいことをシンプルにした上で「こういうことをやります!」と、まずは旗印を立てた方が良いですよと伝え、自分の考えの中で100点満点の取り組みを目指すのではなくて、60~70点で構わないから実績を作った方が良いです。旗印と不完全であっても「こうしたことをこの地域でやっている」といった実績があれば、今の時代興味ある人は寄ってきます。そして、集まった人の得意分野を見極めてできることから付け加えていく。やりながら100点をを目指せば良いとお伝えしました。
観光についてはコロナの中でしばらくは近隣観光の流行りが続くだろうということで、運良く長野県は首都圏から近いため、今まで〝自然〟を目的に1泊していた人たちを〝自然〟+αでもう1泊してもらうことで、観光消費額を増加させるとともにおもてなしによるリピーター獲得を目指すのも1つであるとお伝えしました。それには、地域ごとのみで完結することを考えるのではなくて、地域間移動(周遊)によって2か所3か所セットで考えるなど、広い視野でのエリア間協力、長野県としての観光消費額増加を考えることが大切であり、それには、例えば白馬などの自然と街中(商店街)といった観光エリア(白馬など)とは異なる人情体験・非日常体験(街中)をセットで提供するようなことができても面白いと思うとお話しました。
生徒さんたちからは積極的な質問が数多くあり、熱い熱い意見交換になったかと思います。
12月には研究発表ということらしいので、頭の中を整理して、何を切り口にするか改めて定め、事例を踏まえて自身の意見に説得力を増すようなスキームで、今後進めていっていただければと思います。
当組合としても若い世代の方と交流できたことは有難いことであり、こうした縁を大切にしていきながら、気軽に立ち寄ることができる組合事務所というのも良いかなと思いました。
今回の研究をもとに生徒さんの中で生まれてきた課題の解決のために当組合がもし関われたとしたら、こんな素敵なことはないですね。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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南石堂町商店街振興組合
長野県長野市南石堂町1262 TEL.026-228-0294